秋晴れの日、生い茂る葉が、まるで緑の雲のよう!
遠くから見たとき、藤棚かな?思いきや、葛(くず)棚でした!
この葛棚は、東大和市駅の側にあります東京都薬用植物園の園内にありました。
私は葛の棚づくりは初めて見ましたので、人の手が入るとこうもなるんだ~!と感動でした。
普段見る姿は、道行く足もとに気ままにツルを伸ばしていたり、フェンスや木々の上までツルを絡ませている姿ばかりでしたので。
なんだか、やんちゃな子が、スッキリ仕立てられて馬子にも衣装的な感じにも見えました(笑)
ツルは一箇所から伸びているのですが、その根元のツルは木質化していてガッシリとしていました。
職員さんにお聞きしましたら、この葛はもう数十年もその場所で育っているそうです。
棚も、最近サイズアップされたそう。
ここまで太くなるのですね~!
地中にいる根っこは、一体どのくらいの大きさなのか。。。
9月の半ばに最初に見たときは、花も満開で甘い香りが辺りいっぱいに広がっていました。
秋の七草として昔から愛でられてきた葛ですが、暮らしに取入れられてきた和ハーブでもあります。
●葛餅や葛きり、とろみ付けの「食」として、
●葛湯や、葛の花はお茶にして二日酔いなどに効く「飲」として、
●風邪薬“葛根湯”の「薬」として、
●ツルの繊維から葛布をつくる「衣」として、
●ツルを編んでカゴなどの「材」として、
●葉は牛など家畜の「飼料」として、などなど。
こんなにも使われている葛。あらためて興味津々です☆
葛棚を見た日は暑い日でしたが、葛棚の中は陽ざし遮られて涼しく、風がさらりと入ってきてホッとしました。
葛、ありがとう!