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【身近な和ハーブ】彼岸花の秋もよう

こんにちは。

 

先日お知らせしました「10月のパステル和みじかん」で描く絵の中でご紹介しました、彼岸花の一枚より。 

「秋もよう」より 「彼岸花」

その名のとおり、今年もお彼岸時期に花を咲かせたヒガンバナ。

 

今年は暑くて開花がいつもよりも少し遅かったような気もします。

手入れ作業に行っています花壇の彼岸花も、無事に花開き、ホッとしました。

 

ヒガンバナは日本の歴史として記録が残る前に中国からやってきた、「史前帰化植物」のひとつです。

 

日本に稲作が伝わったときに一緒に渡来したと言われています。

●昔はイネをモグラなどの掘り起こしから守るため、ヒガンバナの球根が持つ毒性を利用し、田の畦道などに植えて侵入を防いでいたそうです。お墓に植えられているのもそのためだったそうです。

●上から見ると、花火のような、水引のような、美しいですね。昔は、真っ赤な花色は毒を持つサインも含め、怖さも伝わる花として良い印象ではなかったようです。



シビトバナ、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、キツネノタイマツなどの別名もあり、地域によっての呼び名の数は1,000種もあると聞きました。すごいですね!

 

毒を持ち、その毒の性質を利用し漢方生薬「石蒜(せきさん)」として鎮痛・去痰などの薬としても使われ、飢饉の時は毒があることを承知で何度も水にさらして毒抜きをしてデンプンを取りだし、生きるためのタンパク源として利用もしたそうです。

 

あらためて、人の暮らしと共に生きてきた植物だと知ったヒガンバナ。

 

今年も咲いてくれてありがとうの気持ちを込めて。