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【身近な和ハーブ】野のセリに会いに

こんにちは。

今日は久々に和ハーブの話題です^^

「売ってるセリより、田んぼの畦道に生えているのはもっと良い香りがするし、美味しい。伸び方も違うよ。」

「え~!そうなんですか!?連れて行ってください~!」

 

昨年の春先にそんな会話をしたことを花大好き先輩は覚えてくださっていて、先日、念願の野のセリを摘みに連れて行ってもらいました。

 

住んでいる街から電車に乗って数駅先の、先輩が利用されている畑の小川です。

 

地元の方達が畑仕事をしている側を流れる小川の風景、馴染みがありつつも、普段住宅地に住んでいるとその広々とした清々しさにに心躍ります♪

 

小川をのぞくと小さな魚もちらほら。

 

この日は小雨が時折降ってきましたが、その潤いもこの風景の中では心地良く感じられました。

 

先輩が川沿いを見ながら「ほら、ここにセリがあるよ」

 

よく見ると、他の草と一緒に水辺にさりげなく、でもしっかりと根を張って葉を広げていました。

 

この時期の、低く茎葉を伸ばしているセリがとても香り良く、春の恵みとしていただくのに最高との話に納得でした。力強いです。

 

 


セリは小川沿いに無数に生えてはいませんので、次の年も楽しめるよう根っこは残して摘もうと話ながら、それぞれ夢中になってセリ摘み。それはもう、宝物を見つける感じです。

 

よく見ると、先に摘みに来られた方が若葉を残して摘んでいる切り口。

 

そのお気持ちのおかげで、後から摘みに来た私たちも楽しめています。感謝です。

 

私も、これから成長する若葉を残しつつ、いただきました。


小川からちょっと土手側の、湿り気のある場所にも生えていました。

 

セリは一箇所で“競り”合うように生えることからの由来だそうです。

 

春は他の草木も芽吹きの時期。

 

様々な草が生い茂るなか、自分の茎葉もぐんぐんと競り合うように広げている姿、これまた納得でした!

 

 



先輩に摘んだセリをいつもどのようにして食べているか聞きましたら、

 

「胡麻よごし、かな」と。

 

胡麻よごし!?

 

ごま和えのことをそう呼ぶのは初めて聞きました!

方言でしょうか?皆さまはどのように呼んでいますか!?

 

白ごまの和え物は「ごま和え」

黒ごまの和え物は「ごまよごし」との区別もあるそうで、

黒い胡麻でよごしたような。。という表現、面白いですね~

 

野に生きるワイルドなセリに、飾りっ気のないその呼び名がなんだか合っている気もしました^^

 

摘んだセリは、天ぷらにお浸しに、細かく刻んで混ぜご飯にもしました。

 

もちろん胡麻よごしにも。

胡麻とセリの風味がとても美味でした。

 

春の七草でもお馴染みのセリ。日本原産の野菜でもあります。

香り高くパワーがあり、少し頂くだけで身体に染み渡る満足感。

 

これから先もずっと、春の恵みとして私たちの身近にある和ハーブでありますように。

 

☆ご注意ください☆

・セリが生えている近くには姿が似ている毒ゼリも生えていることがあります。

 摘むときは経験者のもとで教えてもらうなど、誤食のないようにしてください。

・私有地や保護緑地等での無許可の採取はしないでください。